それから先のことは
焙煎をしていて、重要なポイントがいくつかありますが、釜から豆を出す時は最も緊張する瞬間の一つです。例えば温度であったり,時間であったり、はたまた豆面だったりで判断する訳だけれども、狙った温度に思った時間にコントロールできなかったりすると本当に嫌になってしまう。もちろんそれは、1度とか数秒のことなんだけれども確実に味に反映されるわけで、だからこそうまくコントロールできた時は、そりゃそうだプロだものという気持ち半分、よかったうまくいってというほっとする気持ち半分です。
狙いどおりにいかないときは死にたくなってしまいます。松本人志が「自殺は殺人と同じくらい罪深い。」って言ってたし、敬愛する作家の大西巨人は「自殺をふくむ全ての殺人はテロである。」なんて言ってたからなんとか思いとどまっていますが、以前私がつとめていた自家焙煎コーヒー店は9階だてのビルの1階にあったので何度も屋上に上ってみたくなる衝動に駆られたものでした。
昨日、都内の1等地に店をかまえる某有名コーヒー店の方が来店され、面識はなかったのですが、共通の知人がいたのでコーヒー談義に花が咲きました。その中で焙煎の話もしたのですが、その方は最後は豆面を重視するとおしゃっていて、私はどちらかというと温度と時間と音を重視するのでその考え方の差異が興味深く、刺激になりました。たまにこうやって同業者の方とお話するとものすごく楽しくついおしゃべりになってしまいます。そしてとても勉強になります。




