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2009年10月10日 (土)

『容疑者Xの献身』を読んだ。他

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 お店の帰りに東野圭吾の『容疑者Xの献身』と村上春樹の『意味が無ければスイングはない』を買う。
 迷ったすえに「容疑者Xの献身」から読む事にした。寝る間も惜しんで読んでしまった。おもしろい。

 村上春樹の方は小説ではなく、いろんな音楽家の評論というか、エッセイになっている。10人の音楽家を語っているが、その中で私自身好きな音楽家は、ブライアンウィルソンだけである。スタンゲッツやウィントンマルサリスも何枚かレコードを持っているけれど、好きといえるほど聴いている訳ではない。

 ブライアンウィルソンに関して私はヴァンダイクパークス経由で彼にはまったので、歴史的名盤といわれる「Pet Sounds」にそれほど思い入れがある訳ではない。ただ「God only knows」や「Caroline,no」は本当に素晴らしい曲だと思う。
正直アルバムとしては「Friends」のほうが好きである。

 ヴァンダイクパークスはブライアンウィルソンと「Smile」を作ったことで有名だが、日本でもはっぴいえんどの「さよならアメリカ、さよならニッポン」にアレンジか何かで参加しているので知っている人も多いと思う。ソロ作品はお世辞にもメジャー受けするものとは思えない。大学の時初めて買った洋楽のレコードが彼のソロ第1作である「Song cycle」だったが、全く理解できなかった。鈴木慶一かその辺りの人がすすめていたのを聞いて買ったのだと思う。数年後あらためて聴いてみるとはっとするような音がいっぱいちりばめられていてびっくりするくらいすんなりと心にしみ込んできた。誰もが求める音とは違うかもしれないが、今では私の愛聴盤である。

 「Pet sounds」に関して村上春樹は以下のように書いている。
「『ペットサウンズ』は『サージェントペパーズ』よりもはるかに難解な音楽だった。『サージェントペパーズ』というアルバムの価値と革新性を理解することは、比較的すぐに理解できたが、『ペットサウンズ』がどれほど優れた、どれほど奇跡的深みを持つ、どれほど革新的な音楽であったを理解するためには、時間性の調整を待たねばならなかった。具体的にいえば、十年、二十年、それくらい長い年月が必要だった。」
 私は今でも「Pet sounds」が理解できない。多くの著名な人が絶賛しているし名盤には違いないだろう。けれど極論、私にとって「Pet sounds」は「God only knows」と「Caroline,no」が入っているアルバムであってそれ以上ではない。しかしその2曲のみでも私を虜にする魅力に充ちていることも確かである。

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